AWS09

「サーバーを意識しない街づくり」|第9回 サーバーレス入門

著者: 管理者 / 2025-08-07 (更新: 2025-08-07)

user01 Calm
先生、特別編でLambdaという「魔法の小人さん」を教えていただきましたわね✨
とっても便利そうでしたけれど、サーバーレス全体についても体系的に学んでみたいですわ!
サーバーレスって、Lambdaだけのことではないのですの?
user02 Calm
良い質問ですね。
サーバーレスはLambdaが中心ですが、それだけではありません。
サーバーの存在を利用者が意識しなくて済む仕組み全体を指します。
今日は「サーバーレス」という街づくりの新しいスタイルを整理してみましょう。

📝 サーバーレスとは?

  • サーバーを管理せずにアプリを動かす仕組み
  • サーバーは裏側に存在しているが、利用者は意識しなくてよい
  • 必要なときだけ動き、使った分だけ課金される

従来型との違い

  • 従来型:サーバーを借りて常に動かし続ける
  • サーバーレス:イベントがあったときだけ動く

イメージとしては「常にお屋敷に人を住まわせる」か「必要なときだけ小人を呼び出す」かの違いです。


📝 サーバーレスを支えるAWSのサービス

🔑 1. AWS Lambda

  • イベントが起きたら小人が働く仕組み
  • サーバー管理不要で、コードだけ書けば良い

📦 2. Amazon S3

  • サーバーレスの「倉庫」
  • 静的なWebサイトをそのまま公開できる(サーバー不要)

🌍 3. Amazon API Gateway

  • サーバーレスの「玄関口」
  • Lambdaとつなぎ、HTTPリクエストを受け付ける

🗂 4. DynamoDB

  • サーバーレスの「データベース」
  • 高速でスケーラブル、使った分だけ課金

📝 サーバーレス構成の例

文化祭フォトギャラリーアプリ

  1. S3 → 写真を保存、Webサイトを公開
  2. API Gateway → アクセスの入り口
  3. Lambda → 写真アップロード時にリサイズ処理
  4. DynamoDB → 写真の情報(投稿者、日時など)を管理

これならサーバーを一切意識せずに、スケーラブルで低コストなアプリが実現できます✨


user01 Surprised
まあ!サーバーレスの街では「倉庫も玄関も小人も全部そろっている」んですのね✨
これならわたくしの文化祭アプリも、すぐに作れそうですわ!
user02 Happy
その通りです。
特に初心者にとって、サーバーレスは学びやすく、管理の手間も少ないため、実践的なアプリ開発を始めやすいのです。
ただし万能ではなく、長時間処理や特殊な環境には従来型のサーバーも必要になります。

📝 サーバーレスのメリット・デメリット

メリット

  • サーバー管理不要
  • スケーラブル(自動で拡張可能)
  • コスト効率が良い(使った分だけ課金)

デメリット

  • 長時間の処理には不向き
  • データの一時保存や状態管理が難しい
  • サービス間連携の設計がやや複雑

user01 Calm
ふむふむ……つまりサーバーレスは「便利な街の即席セット」みたいなものですのね✨
短時間でシンプルなサービスを作るのに向いていて、大規模で複雑なものはサーバー併用が必要……理解いたしましたわ!
user02 Serious
完璧な理解です。
次回はこの流れをさらに進めて「AWSを活用したモダンWebアプリ開発」をテーマにしましょう。
サーバーレスと従来型をどう組み合わせれば最適な街を作れるか、設計の視点で学んでいきますよ。

📝 まとめ

  • サーバーレス = サーバーを意識せずに使える仕組み
  • 主なAWSサービス:Lambda / S3 / API Gateway / DynamoDB
  • メリット = 管理不要・スケーラブル・低コスト
  • デメリット = 長時間処理・状態管理が苦手

user01 Happy
まあ〜!サーバーレスの全体像が見えて、わたくしすっかりワクワクしておりますわ✨
次の「モダンWebアプリ設計」も楽しみにしておりますの!
user02 Calm
ええ、それでは第10回は「AWSで学ぶモダンWebアプリ設計入門」をテーマに進めましょう。

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