AWS10

「未来都市の設計図」|第10回 AWSで学ぶモダンWebアプリ設計入門

著者: 管理者 / 2025-08-07 (更新: 2025-08-07)

user01 Calm
先生、これまでAWSの街を旅して、たくさんの施設や仕組みを学んでまいりましたわ✨
でも……いざ自分でモダンなWebアプリを作ろうと思うと、どのサービスをどう組み合わせれば良いのか迷ってしまいますの💦
本日はぜひ「設計の考え方」から教えてくださいませ!
user02 Calm
良いですね。
第10回では総まとめとして「AWSを使ったモダンWebアプリの設計」を見ていきましょう。
サーバーレスと従来型のサービスをどう組み合わせるか、その視点がとても大切です。

📝 モダンWebアプリ設計の基本思想

モダンなアプリ設計では次の3つを意識します。

  1. スケーラブルであること
    • ユーザーが増えても対応できる
  2. メンテナンスしやすいこと
    • コードや設定がシンプルで管理しやすい
  3. コスト効率が良いこと
    • 使った分だけ課金され、無駄がない

📝 AWSでの設計スタイル

1. 従来型(サーバー中心)

  • EC2 + RDS が中心
  • 例えるなら「一軒の大きなお屋敷」
  • カスタマイズ性は高いが、管理が大変

2. サーバーレス中心

  • Lambda + API Gateway + S3 + DynamoDB
  • 例えるなら「小人と魔法の倉庫、本棚で作る即席の街」
  • 管理は少ないが、複雑な仕組みには工夫が必要

3. ハイブリッド型

  • EC2やRDSの安定性サーバーレスの柔軟性 を組み合わせる
  • 例:
    • 基幹システムはRDSで管理
    • 補助的な処理はLambdaで自動化

📝 例:文化祭アプリのモダン設計

もし文化祭の出店管理アプリを「モダン設計」で作るなら:

  1. フロントエンド
    • Reactで作ったWebページを S3 + CloudFront で配信
  2. バックエンド
    • API Gateway を玄関に
    • Lambda が出店登録・管理の処理を担当
  3. データ管理
    • 出店情報は DynamoDB に保存
    • 会計や集計など正確性が必要なデータは RDS に保存
  4. セキュリティ
    • IAM で権限管理
    • Cognito でログイン認証

user01 Surprised
まあ!出店情報はDynamoDBでスピーディに、本格的な集計はRDSでしっかり管理……
ハイブリッドにすると街がとてもバランス良くなりますのね✨
user02 Happy
その通りです。
大切なのは「正確さが必要な部分」と「柔軟さが必要な部分」を分けて設計することです。
これがモダンアプリ設計の大きな考え方です。

📝 設計のベストプラクティス

  • フロントエンドとバックエンドを分離
  • ステートレス設計(サーバーに状態を持たせず、データベースやS3に保存)
  • マイクロサービス化(小さな機能ごとに分けて管理)
  • 監視とセキュリティを組み込み(CloudWatch, IAM, WAFなど)

user01 Calm
ふふっ✨ 先生のお話を聞いて、モダンアプリは「未来都市の設計図」のようだと思いましたわ!
それぞれの建物が役割分担をして、街全体が美しく調和しているのですわね💕
user02 Serious
その表現はまさに的確です。
次回はこの流れを発展させて「インフラ設計から運用まで」具体的にどう進めれば良いかを学んでいきましょう。
街を建てただけではなく、運営と維持の視点も大事ですからね。

📝 まとめ

  • モダンWebアプリ設計の3要素:スケーラブル・メンテナンス性・コスト効率
  • AWSでは「サーバー型・サーバーレス型・ハイブリッド型」の設計スタイルがある
  • 文化祭アプリ例:S3 + CloudFront + Lambda + API Gateway + DynamoDB + RDS
  • 設計のベストプラクティス:分離・ステートレス・マイクロサービス・監視

user01 Happy
まあ〜✨ わたくしの未来都市アプリの設計図が、頭の中に描けてまいりましたわ!
次の「運用の世界」も楽しみですの💕
user02 Calm
ええ、それでは次回の第11回は「AWSで学ぶインフラ運用と監視入門」をテーマに進めましょう。
街を建てるだけでなく、安心して暮らせる仕組みも整えていきますよ。

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