歴史を操る力｜第2回 Gitのバージョン管理とは？

著者: 管理者 / 2025-08-22 (更新: 2025-08-22)

先生、前回はGitHubが「コードの宝箱」であり、そこには「Git」という仕組みが基盤としてあると伺いましたわね。
でも……その「Git」というもの、わたくしまだはっきり理解できておりませんの。
一体どういう働きをしているのか、もっと詳しく知りたいですわ 📖

良い心がけです。
Gitというのは「バージョン管理システム」と呼ばれるものです。
バージョン管理とは、簡単に言えば「ファイルの歴史を記録して、いつでも過去に戻れる仕組み」のことですよ。

まあ！過去に戻れるなんて、まるで時間旅行のようですわね ⏳✨
もしコードを書き間違えたとしても、前の状態に戻れるということかしら？

その通りです。
たとえばお嬢様が「version1」でプログラムを書いて、そのあと改良を加えて「version2」にしたとしましょう。
もし新しい変更で不具合が出ても、Gitを使えばすぐに「version1」に戻れるのです。
しかもただ戻るだけではなく、いつ・誰が・どの部分を変えたのかを記録として残すことができるのですよ。

まあ……！まるで日記帳に「いつ何をしたか」を細かく書き残しておくようなものですのね。
ただの日記と違うのは、ページをめくってその日の状態にそのまま戻れる……という点ですわね 📜

ええ、正確に理解できていますよ。
Gitはただのバックアップとは違い、変更ごとに「スナップショット」を残します。
ですから、昔の状態に戻したり、新しい改良の枝を作ったりすることができるのです。

これを使えば、複数人で作業しても「誰がどこを編集したのか」が分かるので、安心して同時作業ができます。

📝 解説：Gitの基本的な考え方

Gitの特徴を3つに整理してみましょう。

変更の記録（コミット）
ファイルの変更を「コミット」という単位で保存します。
これが「スナップショット」であり、過去の状態に戻るための鍵です。
過去に戻れる（タイムトラベル）
必要に応じて、好きな時点に戻ることができます。
失敗を恐れずに新しい挑戦ができるのです。
枝分かれ（ブランチ）
開発の途中で新しい「枝」を作り、別のアイデアを試すことができます。
完成したら元に統合できるので、複数人で作業しても混乱が少なくなります。

なるほど……！
Gitは「保存」と「履歴」と「枝分かれ」を使い分けて、まるで森の中の道を自由に行き来できるようにしてくれるのですわね 🌲✨

そのたとえはとても良いですね。
一つの一本道ではなく、枝分かれした道を歩いてみて、気に入ったら合流させればいい。
これがまさにGitの「バージョン管理」の強みです。

これなら、わたくしのような初心者でも「間違えたらどうしよう」と怖がらずに試せそうですわ。
過去に戻れる安心感があるから、安心して冒険できるのですわね。

ええ、その通りです。
学習の初期こそ、Gitの「やり直しが効く仕組み」に助けられるはずですよ。
だからこそ、GitHubと組み合わせると「安心してコードを書き、仲間と共有できる」環境が整うのです。