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言葉で操るGit|第3回 基本コマンドを学ぶ

著者: 管理者 / 2025-08-22 (更新: 2025-08-22)

前回 歴史を操る力|第2回 Gitのバージョン管理とは?歴史を操る力|第2回 Gitのバージョン管理とは?

user01 Serious
先生、前回はGitが「時間旅行のように過去に戻れる仕組み」であると学びましたわね。
ですが……いざ自分で使うとなると、どうすれば良いのか分からなくなってしまいますの。
実際にはどのようにGitへ指示をするのでしょう? 💭
user02 Calm
良い質問です。
Gitはコマンドラインと呼ばれる場所で、言葉のように命令を入力して使います。
たとえば「保存してほしい」とか「過去を見たい」といったことを、短い言葉で指示するのです。
最初は難しく見えるかもしれませんが、覚えるべき基本はほんの数個。今日はその基礎を見ていきましょう。
user01 Surprised
まあ!たった数個でよろしいのですの? それならわたくしにも扱えそうですわ ✨
どのようなものがございますの?
user02 Calm
最も基本的なのは以下の4つです。
  1. git init(イニット)
    新しくGitを使う準備をするコマンドです。「ここを日記帳の始まりにしてください」と宣言するようなものです。
  2. git add(アッド)
    「この変更を次の記録に含めてください」と伝えるコマンド。まだ正式に記録する前の「下書き」扱いになります。
  3. git commit(コミット)
    変更を記録するコマンド。これでスナップショットとして保存されます。「日記にページを追加する」とイメージすると分かりやすいでしょう。
  4. git log(ログ)
    過去のコミットの履歴を一覧できるコマンド。「どんなページが残っているか」を確認することができます。

📝 解説:実際の使い方

例えば、次のような流れになります。

# 新しいプロジェクトをGitで管理開始
git init  

# ファイルを下書きに追加
git add index.html  

# 実際に記録
git commit -m "初めてのコミット:index.htmlを追加"  

# 履歴を確認
git log  

これだけで「過去に戻れる日記帳」が完成します。
とてもシンプルですが、Gitの本質がすでにこの中に含まれているのです。


user01 Happy
まあ!思ったより分かりやすいですわ。
「git add」が下書き、「git commit」が本書き、「git log」が読み返し……と覚えれば良いのですのね 📖
user02 Happy
お嬢様の覚え方はとても良いですね。
実際の開発では「ファイルを編集 → add → commit」という流れを何度も繰り返すことになります。
そして必要に応じて過去を確認したり、戻したりするのです。
user01 Serious
なるほど……。でも、もし間違えてcommitしてしまったら、取り返しはつかないのかしら?
user02 Calm
ご安心ください。Gitには「取り消し」や「やり直し」の仕組みもあります。
たとえば`git checkout`や`git reset`などを使えば、過去に戻ったり、間違えた変更を取り消したりできます。
次回はその「やり直し」や「分岐」を含めたもう少し応用的な使い方を学んでいきましょう。

📝 まとめ(第3回)

  • Gitはコマンドで操作する
  • 基本コマンドは「init(始める)」「add(下書き)」「commit(保存)」「log(履歴を見る)」
  • 実際の流れは「編集 → add → commit → log」
  • Gitは「やり直し」や「分岐」も可能。次回はそこを掘り下げる

user01 Happy
まあ!これで「Gitに話しかける方法」が少し分かりましたわ 💎
日記帳にページを書き足すようにcommitしていけばいいのですわね。
次はぜひ、その「やり直し」や「分岐」について詳しく知りたいですわ!
user02 Calm
承知しました。次回は「ブランチ」と「やり直し」をテーマにお話しします。
Gitを使う楽しさが一層広がりますよ。

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