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シンプルにわかる REST API 入門

著者: 管理者 / 2025-09-02 (更新: 2025-09-02)

user01 Troubled
先生……。最近、勉強会や記事で「REST API」という言葉をよく耳にいたしますの。でも、どうもふわっとしか分からなくて……💭
APIというのはアプリケーション同士がやり取りする仕組み、くらいには理解しているのですけれど、RESTって何を意味しているのでしょう?
user02 Calm
よく気づきましたね。REST APIは、Web開発において非常に基礎的で重要な概念です。
「REST」とは Representational State Transfer の略で、情報のやり取りをシンプルかつ統一的に行うための設計思想なのですよ。
つまり、APIの一つの「作法」のようなものですね。
user01 Surprised
まあ!作法という表現、とても分かりやすいですわ。
それでは、この作法に従ってやり取りすることが、REST APIと呼ばれるのですのね。
でも、具体的にはどんなルールがあるのでしょうか?✨
user02 Serious
良い問いです。REST APIにはいくつかの特徴があります。大きく分けると次の3つが基本です。
  1. HTTPのメソッドを利用する

    • GET → データを取得する
    • POST → 新しいデータを作成する
    • PUT → 既存のデータを更新する
    • DELETE → データを削除する
  2. リソースをURLで表現する
    たとえばユーザー情報を扱うなら /users、特定のユーザーなら /users/1 といった形で表します。

  3. データはJSONなどでやり取りする
    現在は軽量で扱いやすいJSONが主流です。

📝 解説

では、少し具体的に見てみましょう。たとえばユーザー情報を管理するAPIがあるとします。

# ユーザー一覧を取得する
GET https://api.example.com/users

# 新しいユーザーを追加する
POST https://api.example.com/users
Content-Type: application/json

{
  "name": "Alice",
  "email": "alice@example.com"
}

# 特定のユーザー情報を更新する
PUT https://api.example.com/users/1
Content-Type: application/json

{
  "email": "newalice@example.com"
}

# ユーザーを削除する
DELETE https://api.example.com/users/1

ポイントはとてもシンプルです。

  • 「何をしたいのか」をHTTPメソッドで表現し、
  • 「何を対象にするのか」をURLで指定し、
  • 「どんなデータを渡すのか」をJSONで書く。

この3点が揃えば、REST APIとして成立します。

user01 Happy
わあ!具体的に見せていただけると、とてもイメージしやすいですわ。
まるでレストランでお料理を頼むようですわね🍽️
「メニューを見せて」と頼むのが `GET`、
「新しい料理を追加で」と頼むのが `POST`、
「この料理を作り直して」とお願いするのが `PUT`、
「このお皿を下げてください」と頼むのが `DELETE`……
user02 Happy
その例えは実に的確ですね。REST APIは「シンプルで分かりやすい作法」があるからこそ、世界中で広く使われているのです。

📝 まとめ

  • REST API は、Webでの通信を統一的に行うための「設計思想」に基づく仕組み。
  • HTTPメソッド(GET / POST / PUT / DELETE)で操作内容を表現する。
  • URLでリソースを指定し、JSONなどでデータをやり取りする。
  • シンプルなルールなので理解しやすく、Web開発で標準的に使われている。
user01 Calm
REST APIの基本が、ようやく霧が晴れたように分かってまいりましたわ✨
次は、実際にブラウザやJavaScriptから呼び出してみたいですわ!