
IPv6とルーターの関係|ネットが速くなるって本当?
著者: 管理者 / 2025-08-15 (更新: 2025-08-15)
「IPv6対応ルーターって何が違うの?」をわかりやすく解説
「IPv6対応ルーターを使うとネットが速くなる」――そんな話を聞いたことはありませんか?
実際、IPv6は従来の方式(IPv4)よりも多くのメリットがありますが、その恩恵を受けるにはルーターの対応状況がカギになります。
今回は、IPv6の基礎と、ルーターとの関係についてわかりやすく解説します。
1. IPv6とは?|ざっくり一言で
「IPアドレスの新しいルール」=IPv6
インターネットに接続するには、すべての機器がIPアドレス(住所)を持つ必要があります。
これまでは「IPv4」という仕組みでしたが、利用できるアドレスが枯渇しつつあるため、次世代の「IPv6(アイピーブイシックス)」が登場しました。
2. IPv6のメリット
項目 | IPv4 | IPv6 |
---|---|---|
IPアドレス数 | 約43億 | 約340澗(かん)以上 |
通信の混雑具合 | 集中しやすく混雑(PPPoE方式) | 分散化され混雑しにくい(IPoE方式) |
接続方式 | 古い規格、遅延が出やすい | 新しい規格、快適で高速 |
特に重要なのが、「IPoE + IPv6」という接続方式。
これは、プロバイダーの混雑しやすいポイントを避けて快適な通信経路でインターネットに接続する技術です。
3. IPv6対応ルーターが必要な理由
✅ ルーターがIPv6に対応していなければ、IPv6契約をしても意味がない!
IPv6の接続方式(IPoEなど)を使うためには、以下のすべてが必要です:
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✅ IPv6対応のプロバイダー契約
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✅ IPv6対応ルーター(特に「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」対応)
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✅ 対応する設定(自動・もしくはマニュアル)
📌 多くの古いルーター(5年以上前)はIPv6非対応。買い替え検討の目安です。
4. 自分のルーターがIPv6に対応しているか確認する方法
🔍 方法1:ルーターの型番を調べる
→ 裏面や本体ラベルをチェック。「IPv6 IPoE対応」と書かれていればOK。
🔍 方法2:メーカー公式サイトで確認
→ バッファローやNEC、TP-Linkなどの製品ページに記載されています。
🔍 方法3:ルーターの設定画面から確認
→ ブラウザで 192.168.0.1
などにアクセスし、「IPv6」メニューがあるか確認。
5. 「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」って何?
名前が長くて難しく聞こえますが、これはIPv6をベースにしつつ、従来のIPv4サイトもそのまま見られるようにする仕組みです。
つまり:
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✅ IPv6サイト → 高速通信でOK
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✅ IPv4サイト(AmazonやGoogleなど)→ 問題なく閲覧OK
🛠️ 対応技術には「MAP-E」や「DS-Lite」などがあります。
6. IPv6を使うとネットが速くなる理由
IPv4はPPPoEという仕組みで接続しますが、これは夜などの混雑時間帯に遅くなりやすい欠点があります。
一方、IPv6(IPoE)は混雑の少ない回線を通るため、以下のようなメリットがあります:
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📺 動画が止まらない
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🕹️ オンラインゲームの遅延が減る
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📁 大容量ファイルのダウンロードが速い
7. IPv6の注意点|知らないと損する落とし穴
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❌ プロバイダー側が「IPv6オプション未契約」だと意味がない
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❌ 一部の古い機器・ソフトがIPv6に非対応なことがある
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❌ セキュリティ設定が初期状態だと外部アクセスを許す可能性も
🔒 対策:ルーターのファームウェアを最新にして、IPv6ファイアウォール設定を確認しましょう。
8. まとめ|IPv6とルーター、これからのネットに必須の知識
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IPv6はより快適な通信のための新世代の仕組みです。
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IPv6をフル活用するには、ルーターの対応がカギ。
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「IPoE + IPv4 over IPv6」対応ルーターに買い替えることで、ネットが劇的に快適になることも。
✅ 自宅のルーターがIPv6対応かどうか、今すぐチェックしてみましょう!