TCSS03

サイズに合わせて変幻自在|第3回 レスポンシブデザイン入門

著者: 管理者 / 2025-08-13 (更新: 2025-08-13)

🌸 導入

ここまでで、わたくしたちは Tailwind CSSの基本レイアウト(Flexbox・Grid) を学んでまいりましたわ。
ウェブサイトを華やかに整える準備は整いました。

ですが、現代のウェブには必須の要素がございますの……それは レスポンシブデザイン
スマホでも、タブレットでも、PCでも、美しく見えるように調整する技術ですわ。

今回は、Tailwind CSSが誇る「レスポンシブの魔法」を一緒に体験いたしましょう 📱💻

しなやかに配置を操る|第2回 FlexboxとGrid入門しなやかに配置を操る|第2回 FlexboxとGrid入門


user01 Troubled
先生、スマホとPCで同じデザインを使うと、時に窮屈になってしまいますわね……。その調整をTailwindでできるのでしょうか?
user02 Calm
もちろんです。Tailwindはレスポンシブ対応がとても直感的なんです。
キーワードは ブレークポイント接頭辞 ですよ。

📝 解説:Tailwindのレスポンシブの仕組み

Tailwindでは「画面サイズに応じてクラスを切り替える」ことができます。

例えば:

<p class="text-base md:text-lg lg:text-2xl">
  レスポンシブで文字サイズが変わります
</p>
  • text-base → デフォルト(スマホ向け)
  • md:text-lg → 画面幅768px以上で大きく
  • lg:text-2xl → 1024px以上でさらに大きく

➡️ スマホでは小さめ、PCでは大きめ、と自動で切り替わります。


user01 Surprised
まあ!接頭辞を付けるだけで、スマホとPCで別々のスタイルを設定できるなんて便利ですわね 📱➡️💻
user02 Happy
その通りです。Tailwindでは以下のようなブレークポイントが用意されています。

📝 解説:Tailwindのブレークポイント一覧

  • sm:640px以上(小さめのタブレット〜)
  • md:768px以上(一般的なタブレット〜)
  • lg:1024px以上(ノートPC〜)
  • xl:1280px以上(大きめのデスクトップ)
  • 2xl:1536px以上(さらに大画面)

👉 基本的には モバイルファースト(スマホの設定を基準にし、画面が広くなると上書きする)で考えると良いです。


user01 Calm
モバイルを基準に考える……つまり、スマホで快適に見えるように作ってから、段階的に広い画面向けに整えるということですのね。
user02 Serious
おっしゃる通りです。では実際にレイアウトをレスポンシブ対応させてみましょう。

📝 解説:レスポンシブなGridレイアウト

<div class="grid grid-cols-1 sm:grid-cols-2 lg:grid-cols-3 gap-4">
  <div class="bg-blue-200 p-4">アイテム 1</div>
  <div class="bg-blue-300 p-4">アイテム 2</div>
  <div class="bg-blue-400 p-4">アイテム 3</div>
  <div class="bg-blue-500 p-4">アイテム 4</div>
  <div class="bg-blue-600 p-4">アイテム 5</div>
  <div class="bg-blue-700 p-4">アイテム 6</div>
</div>
  • grid-cols-1 → スマホでは1列表示
  • sm:grid-cols-2 → タブレットで2列表示
  • lg:grid-cols-3 → PCで3列表示

➡️ 同じHTMLでも画面幅によって見え方が変わります。


user01 Happy
まあまあ!商品一覧や写真ギャラリーを作るときに、これだけでスマホもPCも対応できるのですわね 💎
user02 Calm
そうです。しかもクラスを足すだけなので、CSSファイルをほとんど触らずに済みます。

📝 解説:レスポンシブ応用例(ナビゲーションバー)

<nav class="flex flex-col sm:flex-row sm:justify-between bg-gray-100 p-4">
  <a href="#" class="p-2">ホーム</a>
  <a href="#" class="p-2">サービス</a>
  <a href="#" class="p-2">お問い合わせ</a>
</nav>
  • スマホでは縦並び(flex-col
  • タブレット以上では横並び(sm:flex-row

➡️ 画面幅に応じてナビゲーションの形を変えられます。


user01 Calm
Tailwindのレスポンシブ、まるで洋服をシーンに合わせて着替えるようですわ 👗✨
user02 Happy
素敵なたとえですね。その感覚を持てば、どんなデバイスでも快適なデザインを作れますよ。

🌸 まとめ

本日の学びを整理いたしますわ。

  • Tailwindは 接頭辞(sm:, md:, lg:, …) でレスポンシブを実現
  • モバイルファースト:スマホ基準で考え、画面が広くなるほど調整する
  • GridやFlexと組み合わせて「列数・並び方」を変えられる
  • クラスを追加するだけで、スマホからPCまで対応できる

user01 Happy
これでわたくしも、どんな画面サイズでも美しく対応できる気がいたしますわ!次回はいよいよ最後の回ですのね…… 💐
user02 Calm
はい。最終回では Tailwindの仕上げ編 として「コンポーネント化と実践的なデザイン」を一緒にまとめて学びましょう。

仕上げのエレガンス|第4回 実践コンポーネント入門仕上げのエレガンス|第4回 実践コンポーネント入門