AWS06

「街の家計簿をつけましょう」|第6回 AWS料金とコスト管理入門

著者: 管理者 / 2025-08-07 (更新: 2025-08-07)

user01 Calm
先生、街を設計図で自動で建てられるなんて、本当に夢のようですわ✨
ですが……ひとつ心配がございますの。
もしAWSの街にたくさんお屋敷や倉庫を建てたら、お金はいったいどれくらいかかるのでしょう?💰
user02 Calm
良いところに気がつきましたね。
AWSは便利ですが、使った分だけお金を払う仕組みになっています。
ですから「料金とコスト管理」を理解することは、とても大切なのです。
今日は「街の家計簿」をテーマに解説していきましょう。

「設計図で街を建てる!」|第5回 AWS CLIとIaC入門「設計図で街を建てる!」|第5回 AWS CLIとIaC入門


📝 AWSの料金体系の基本

AWSの料金は「光熱費方式」と考えるとわかりやすいです。

  • 従量課金制(Pay as you go)
    → 電気や水道のように、使った分だけ課金される
  • 初期費用なし
    → サービスを使い始めるのに大金を払う必要はない
  • 無料利用枠あり
    → 新規アカウントは12か月間、一部サービスが無料で使える

📝 主要サービスの料金イメージ

  1. EC2(サーバー)
    • 1時間ごとの利用料金
    • 部屋の大きさ(インスタンスタイプ)で料金が変わる
    • 例:小さな部屋(t2.micro)は無料枠あり
  2. S3(倉庫)
    • 保存したデータ量(GB単位)で課金
    • 出し入れの回数(リクエスト数)も少し料金がかかる
  3. RDS(データベース)
    • サーバーと同じく時間単位
    • 高性能にすると料金も高くなる
  4. データ転送量
    • AWSの街から外へデータを送るときに課金
    • 街の中(同じリージョン)なら多くは無料

user01 Surprised
まあ!まるで「ホテル代(EC2)」「倉庫の賃料(S3)」「図書館の維持費(RDS)」「宅配便の送料(データ転送)」を払っているような感じですわね✨
でもうっかり使いすぎたら……請求書が大変なことになりそうですわ💦
user02 Serious
ええ、その心配は正しいです。
そこでAWSには「家計簿アプリ」のようなコスト管理サービスが用意されています。
代表的なのは AWS Cost ExplorerBillingダッシュボード です。

📝 AWSのコスト管理ツール

  1. Billingダッシュボード
    • 毎月の利用料金を確認できる
    • 予算を設定して、超えそうになったらアラート通知可能
  2. AWS Cost Explorer
    • どのサービスにいくら使っているかをグラフで分析できる
    • 「倉庫にお金を使いすぎているな」とすぐ分かる
  3. AWS Budgets
    • あらかじめ予算を設定して、通知を受け取れる
    • 例:「月に1000円を超えたらメールで知らせて」

user01 Calm
なるほど……AWSでは「家計簿アプリ」が標準で用意されているのですわね✨
これなら安心して街づくりに励めそうですわ!
user02 Happy
その通りです。
そしてコストを意識することは、初心者だけでなくプロの開発者にとっても非常に重要です。
街を大きくするほど、家計簿をしっかりつける必要があるのですよ。

📝 まとめ

  • AWSは 従量課金制(使った分だけ料金が発生)
  • 主要な課金ポイントは EC2の時間・S3の容量・RDSの利用・データ転送量
  • Billingダッシュボード・Cost Explorer・Budgets でコストを管理できる
  • 料金管理 = 街の家計簿をつけること

user01 Happy
まあ〜!お金のことまで整理できて、ますます安心してAWSの街で暮らせそうですわ✨
次はぜひ「街をもっと安全に守る方法」、つまりセキュリティについても教えていただきたいですわ!🔐
user02 Calm
良いテーマですね。
次回は「AWSのセキュリティ入門」として、街を守る門番(IAMやセキュリティグループなど)を詳しく見ていきましょう。