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型の世界へようこそ|第1回 TypeScript入門

著者: 管理者 / 2025-08-20 (更新: 2025-08-20)

user01 Calm
先生、今日は React ではなくて…TypeScript を知りたいのですわ。✨
でもコードばかりだと頭が混乱してしまいますので、まずは知識として基礎の基礎を教えていただけますか?
user02 Calm
承知しました。TypeScript は JavaScript に「型」というルールを加えた言語です。
最初は「型とは何か」「なぜ必要なのか」という理解から始めるのが良いでしょう。

📝 解説:TypeScriptの基礎の基礎

まずは「型」という考え方から。

  • JavaScript:とても自由な言語。変数に数値を入れた後に文字列を入れても動いてしまう。柔軟だけれど、バグが見つかりにくい。

  • TypeScript:その自由さに少しルールを足す。「この変数は数値だけ」「この関数は文字列を返す」といった約束を事前に決める。

この「型」の約束によって:

  1. ミスを早く発見できる

    • 例えば「計算するはずの変数に文字列が入っている」といったエラーを実行前に教えてくれる。
  2. 自分や他人が読みやすい

    • 型情報があると「この関数は何を受け取り、何を返すのか」がすぐ分かる。
  3. 開発が安心になる

    • 大きなプロジェクトや複数人で作業する時、安心して書き進められる。

user01 Surprised
まあ!つまり「ドレスはドレス、紅茶は紅茶」と決めておけば、お皿に紅茶を注いでしまう失敗が防げる…ということですのね?🍵👗
user02 Happy
まさにその通りです。TypeScriptは「役割を間違えないためのラベル付け」と考えると分かりやすいでしょう。

📝 解説:TypeScriptの位置づけ

TypeScriptは「新しい言語」ではありますが、実際には JavaScriptに型を加えた拡張版

  • 書くとき → TypeScriptで記述

  • 動かすとき → JavaScriptに変換されて実行

つまり最終的にはいつものJavaScriptが動いているのです。

これにより「最新の安心機能を使いながら、Webで普通に動く」仕組みになっています。


user01 Calm
安心感があるのに、ちゃんといつもの世界で動く…なんだか「ドレスの下にコルセットを仕込んでいる」ような感じですわね。外から見れば同じでも、中は整っている、みたいな…✨
user02 Happy
素敵なたとえですね。見た目はJavaScriptですが、内部でしっかり形が整えられているのがTypeScriptの魅力です。

📝 解説:まず知っておきたいキーワード

  1. 型注釈 (Type Annotation)

    • 「この変数は数値です」と書き添えること。
  2. 型推論 (Type Inference)

    • 書かなくても、TypeScriptが「これは数値だな」と自動で判断してくれる。
  3. 型エラー

    • 間違った型を使った時に「おかしいですよ」と教えてくれる仕組み。

user01 Troubled
先生…でも、型って難しそうに感じてしまいますわ…。
わたくし、最初から全部書かないといけないのかしら?💦
user02 Serious
安心してください。TypeScriptは「必要なところだけ型を書く」こともできます。
最初は型を少しずつ使っていき、慣れてきたら詳しく指定するのが良いでしょう。

📝 解説:TypeScriptがもたらす安心感のイメージ

  • JavaScriptだけ

    • 「紅茶かと思ったらジュースだった!」という驚きが後から起こる。
  • TypeScript

    • 「これは紅茶用のカップ」「これはジュース用のグラス」と最初に決めるので、間違えにくい。

つまり “未来の自分への優しさ” になるのです。


user01 Happy
まあ!未来のわたくしを助けてくださるのですわね。なんだかとても心強く思えてきましたわ☀️
user02 Calm
そのお気持ちが大切です。TypeScriptは最初は難しく見えても、少しずつ触れるだけで理解が深まりますよ。

✨ 本日のまとめ

  • TypeScriptは「JavaScriptに型というルールを加えた言語」

  • 型のおかげで エラーを早く発見できる読みやすいコードになる

  • 書くのはTypeScript、動かすのはJavaScript

  • 最初は型を全部書かなくても良い。「必要なときに」だけで十分

  • TypeScriptは 未来の自分や仲間を助けるための仕組み


☕ 次回予告

次回は「型注釈のやさしい第一歩」をテーマに、
「変数や関数に型をつけるってどういうこと?」を会話で学んでまいりましょう。