Njs02

同時処理の魔法|第2回 Node.jsの非同期とイベントループ

著者: 管理者 / 2025-08-13 (更新: 2025-08-13)

🌸 導入

前回は Node.jsとは何か を深掘りいたしましたわね。
JavaScriptが「ブラウザの外」で動けるようになり、サーバーやツール開発にまで広がったことを学びました。

本日は、そのNode.jsが「なぜ高速で効率的」なのか、その秘密である 非同期処理イベントループ を紐解いてまいりますわ。

前回の記事 サーバーサイドに舞い降りた革命|第1回 Node.jsとは何かサーバーサイドに舞い降りた革命|第1回 Node.jsとは何か


user01 Troubled
先生、わたくしプログラミングをしていて「処理が待たされる」ことがしばしばありまして……。例えばファイルを読み込むとき、次の処理が止まってしまうのが悩ましいですわ 😥
user02 Calm
まさにそこがNode.jsの得意分野です。Node.jsは「待ち時間」をブロックせず、効率的に処理を進められる仕組みを持っています。
それが 非同期処理イベントループ ですね。

📝 解説:同期処理と非同期処理

  • 同期処理(ブロッキング)
    → 一つの処理が終わるまで、次の処理に進めない。
    例:レストランで「前のお客様の料理が出るまで、次のお客様の注文を取らない」

  • 非同期処理(ノンブロッキング)
    → 待ち時間の間にも、他の処理を進められる。
    例:レストランで「料理を待っている間に、他のお客様の注文も同時に取る」

👉 Node.jsは「非同期処理」を標準として採用しているのです。


user01 Surprised
まあ!お客様を一人ずつ待たせるのではなく、同時に対応できるレストランのようですわね 🍽️
user02 Happy
その通りです。そして、それを実現しているのが イベントループ です。

📝 解説:イベントループの仕組み

Node.jsは1本のメインスレッドで動作します。
では「なぜ1本なのに同時にたくさん処理できるのか?」

秘密は「イベントループ」と「キュー(待ち行列)」にあります。

  1. Node.jsはリクエスト(例えばファイル読み込みやAPI呼び出し)を受ける
  2. それを「バックグラウンド処理」に任せて、すぐ次の仕事に進む
  3. 結果が返ってきたら「イベントキュー」に登録
  4. メインスレッドが順番にキューを処理していく

➡️ これにより「待ち時間」を抱え込まず、効率よく並行処理ができるのです。


user01 Calm
ふむふむ……つまりNode.js自身が同時に複数の手を持っているわけではなく、「待っている間に別のことを進める」賢い段取り術を持っている、ということですのね ✨
user02 Serious
おっしゃる通りです。これがチャットアプリやストリーミングなど「同時に多数の接続がある」サービスに向いている理由です。

📝 Node.jsで非同期が活躍する場面

  • ファイル操作
    → 大きなファイルを読み込んでも、他の処理を止めない
  • ネットワーク通信
    → APIを呼び出して結果を待つ間に、他のリクエストを処理できる
  • データベース操作
    → クエリを実行している間も、別のユーザーの操作を受け付ける

user01 Surprised
まあまあ!もし同期処理しかできなければ、同時にたくさんの人が使うサービスはすぐに止まってしまいますわね。
user02 Calm
その通りです。Node.jsの非同期・イベント駆動モデルこそが、Webのリアルタイム性を支える柱なのです。

🌸 まとめ

本日の学びを整理いたしますわ。

  • Node.jsは 非同期処理 を標準とする
  • 同期処理 → 一つ終わるまで待つ / 非同期処理 → 待たずに次へ進める
  • イベントループ が「待ち時間の処理」を賢くさばいている
  • 得意分野:ファイルI/O、ネットワーク通信、DB操作など「待ち時間が発生する処理」

user01 Happy
本日で、Node.jsが「効率の達人」であることを理解できましたわ!次回はいよいよ最終回ですわね 💐
user02 Calm
はい。第3回では Node.jsの実際の活用例と今後の展望 を見て、学びを締めくくりましょう。

現場で輝くNode.js|第3回 実践活用と展望現場で輝くNode.js|第3回 実践活用と展望